アナエロビコというのは、聞きなれない言葉かもしれませんが、中米を中心に今注目されている精製方法のひとつです。日本語で言うと嫌気性発酵といい、収穫した後のチェリーを別ロットのミューシレージや果皮などと一緒にタンクに漬けて一定時間密閉します。タンク内での酵素反応により発生するガスによって収穫したチェリーに、より複雑なフレーバーが生まれます。あるマイクロミルでタンクを開けるところを見学させていただきました。蓋を開けた瞬間漂ってきたのはシェリー酒のような芳醇な香りでした。

モンテコペイ・マイクロミルはコスタリカを代表するマイクロミルのひとつで、代々コーヒー生産をしてきたナバーロ家の四代目にあたるエンリケ・ナバーロ・グラナドスと兄のホスエによって設立されました。2014年のコスタリカの品評会ではラ・メサ農園が１位を獲得しています。このティエラ・プロメティーダ農園「約束された土地」という意味。

ブルボン種のアナエロビコはピーチのような香りで、丸みを帯びた上品な口当たりで最後に甘みを感じます。


生産国：コスタリカ
生産地域：タラス、ドータ・ヴァレー
マイクロミル：モンテコペイ
農園：ティエラ・プロメティーダ
生産者：エンリケ・ナバーロ
標高：1900m
品種：ブルボン
精製方法：アナエロビコ